逆子になったらどうなる?治るの?

赤ちゃんは大人に比べて頭が大きく重たいので、自然な状態だとママのお腹の羊水の中で頭を下に向けます。これが正しい方向で、一般的には「頭位」と呼ばれています。

 

しかし、何かの理由で頭を上にした状態を逆子といいます。生まれる直前まで逆子でいると、ほとんどの場合帝王切開となるため、多くのママが心配します。

 

逆子のタイプとは

 

逆子は頭が上を向いている状態を指しますが、いくつかのタイプがあります。

 

逆子の種類 詳細
単殿位 逆子の基本的なポーズ。おしりが下についていて、両足を持ち上げている
複殿位 こちらも多いポーズ。おしりが下についていて、足をクロスさせて座っているような形
膝位 両膝を曲げて下についている状態。ひざまずいているような形
足位 両足が下に位置していて、立っているような状態
横位 赤ちゃんの体が横向きになっている状態
斜位 赤ちゃんの体が斜めになっている状態

 

どの状態であっても、赤ちゃんの発育が悪くなったり、苦しんだりということはありませんので、妊娠中に関しては赤ちゃんの心配はいりません。

 

逆子の原因は何?

 

逆子の原因にはさまざまな要素がありますが、基本的には「赤ちゃんがラクな姿勢をとっている」ことが理由と考えていいでしょう。主な原因を解説します。

 

逆子の原因 詳細
前置胎盤 胎盤が子宮の下の方にあるため、子宮口をふさいでいる状態。そのため赤ちゃんの大きな頭が下にあると、居心地が悪くなって逆子になることがあります。
子宮の形の問題 ママの子宮の形がふつうと違う(双角子宮など)場合、赤ちゃんが頭を上に向けたほうが居心地がよく、逆子になることがあります。
多胎 双子、三つ子などの場合、一人分の子宮のスペースを共有することになるので、たがいちがいになったほうが赤ちゃんの居心地がよくなり、逆子になることがあります。
子宮筋腫 子宮筋腫や卵巣嚢腫など、骨盤の中に腫瘍が認められる場合、子宮の形が変わり、赤ちゃんが居心地のいい姿勢を取った結果逆子になることがあります。

 

また、赤ちゃんの体型の個人差によって逆子になるケースもあります。たとえば赤ちゃんの頭が小さかったり、臍帯が短いなどの理由で下が向きにくい状態だと逆子になりやすいようです。また、羊水が多くて赤ちゃんがするする動いてしまう場合も、ふとしたきっかけて逆子になることも多いようです。

 

基本的には自然に治るが、心配なら対策も

 

妊娠7か月くらいまではまだまだ赤ちゃんが小さいので、羊水の中を自由に動き回っています。なのでタイミング次第で逆子の状態になっていることもよくあります。データによると、半数以上の赤ちゃんが逆子の状態で育っているという話もあるほどです。なので、妊娠7か月あたりの検査で逆子の状態でも、基本的には心配はいりません。たいてい、赤ちゃんの成長とともにだんだんと頭位(頭が下の体勢)へと変化していきます。

 

ただ、赤ちゃんが大きくなり、子宮の空間に余裕がなくなってくると赤ちゃんも体勢を変えにくくなります。だいたい9か月目に入ってもまだ逆子のようなら、体勢を頭位に治すことは困難となります。

 

なので、逆子を治すチャンスがあるとしたら、妊娠8か月~9カ月の間となります。このタイミングで、逆子体操などの対策を行っていくとよいでしょう。

 

逆子を治す方法とは?

 

妊娠7か月以降に逆子と告げられた場合は、逆子対策を行ってもよいでしょう。

 

ただ、逆子治しは必ず医師のアドバイスを受けること。お腹が張ったりするようなら無理はしないでおきましょう。また、切迫早産や妊娠高血圧などの診断を受けている場合は安静にしなければならないため、逆子対策は絶対NGです。

 

逆子直し体操

 

胸膝位…うつ伏せに寝て両膝を立て、腹部を挙げておしりを突きだす体勢を10分程度続ける。

 

仰臥位…腰の下にクッションを敷き、仰向けに寝ておしりを上げる、いわゆる「ブリッジ」の体制を10分程度続ける。

 

側臥位…横向きに寝るだけですが、立派な逆子体操です。赤ちゃんの背中が上を向くように促し、くるっと回転して頭位になることが期待できます。

 

とくに側臥位は横向きに寝るだけなので、眠るときの姿勢を横向きに変えるなどの対策も有効となります。

 

シムズの体位

シムズの体位は別名「回復体位」と呼ばれる体位で、熱中症やケガなどの応急措置の時に患者をできるだけラクな体勢にするために使われます。

 

この体勢を取ると、子宮にスペースができるため赤ちゃんの向きが変わることがあり、逆子対策の寝方として推奨されています。先ほど紹介した側臥位と合わせて利用するとよいでしょう。

 

外回転術

 

お腹に手を当てて手技を行うことで、赤ちゃんの体勢を変える方法です。特殊な技術が必要なので、技術を会得した医師に頼むしかありませんが、一定の効果は見込めます。なお、足位の赤ちゃんや、羊水が少ないママの場合は利用できません。

 

お灸やツボ

 

逆子対策として昔からよく利用されているのがお灸やツボです。妊娠7~8か月目に施術を行うと逆子が治ると言われています。

 

ただ、赤ちゃんが急に動くので臍帯が絡まるリスクもあり、あまりオススメはできません。

 

お産直前でも逆子なら、ほぼ帝王切開となる

 

すでに説明したとおり、妊娠7か月目くらいまでは、逆子の状態というのはよくあることです。そして、たいていの場合は妊娠8か月~9か月目には頭位に戻ります。

 

しかし、出産直前まで逆子の場合もあります。データによると全体の3~5%ほどは逆子のまま出産を迎えると言われていますので、約20人に1人は逆子のまま生まれるということになり、それほど珍しくはないということもできるでしょう。

 

逆子の場合は、逆子のポーズや赤ちゃんの成長度合い、そしてママの骨盤の大きさなどによっても違ってきますが、ほとんどの場合は妊娠38週ころに帝王切開となります。

 

もし逆子のまま経腟分娩をしようとすると、子宮口が開ききる前に破水する「早期破水」となったり、最後に頭が引っかかって赤ちゃんが窒息するなどのリスクがあります。

 

特に赤ちゃんがお腹のなかで立ちあがったような形の「足位」の場合は、体よりも先にへその緒が出てくる状態になりやすく、とても危険性が高くなります。

 

2人目以降の出産(経産婦)で、赤ちゃんのおしりが下の状態であれば、経腟分娩をするときもありますが、基本的には帝王切開になると考えたほうがよいでしょう。

 

帝王切開の注意点については、

 

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にて紹介しておりますので、ぜひご一読ください。